デブサミ2日目の最後の枠は人気セッションぶつけまくり。知人らがセキュリティパネルディスカッションやテストパネルディスカッションに向かう中、私は絶対にこれしかないと「Developers [Media] Summit」を選択。ふふふ。このまったく惹きのないタイトルで足を運ぶ私、かなりの通ぶりを発揮!などと思い上がってる場合じゃなくて(笑)。
 案内文によれば、

インターネットの出現で、IT=Media という時代となり、 Web やメールが、書籍や雑誌・TV・ラジオなど旧来のメディアの持っていた役割を担うのが当たり前になった今、 IT 業界のメディアは今まで何を心がけ、物を伝えてきたのか、そして、これから何を届けるのか?また、メディア側は IT の現状を伝える側であると共に、自社の技術を選択するユーザーの側でもあります。どんな技術を自社で採用してきたのか、、、などをテーマに、各メディアの名物記者ないしは、編集者、プロデューサーに LT スタイルで5分で話していただきます

 ということです。12人のメディア関係の方々が登壇して迫力あるお話し(時に弱気なお話(笑))を聞かせてくださいました。メディア側とうことで編集作業に携わる方も多く、つまり、普段から物事を組み立ててなるべく面白くなるように工夫を重ねるお仕事をされているわけで、さすがLTの組み立てもみなさん上手だなぁと感心しました。会社によっては「社内LT」というものがあるらしく、うぅむさすが堂に入っています。。
 普段(特にLTなんて)講演メモを取らない私が、必至でメモを取ったくらい充実して迫力のあるセッションだったと思います。以下メモ:

稲尾@技評さん

 いまITを楽しむ技術者が最も注目している雑誌のひとつが WEB+DB PRESS と言っていいでしょう。その稲尾さん。雑誌不況な中で部数を伸ばすヒケツっぽいものを語ってくれました。「カオスに統治させながら」「読者の半歩先を」「適度なバランスで」。そして書籍化しているもの達については「疎結合な処せ危群」と紹介し「要するに脈絡がないんですが」と落としていました。

星@コモンズメディアさん

 日経BPに以前居て、2006年にコモンズメディアを設立したとのこと。一言でいうと「ソクラテスの "対話" こそ、現在のインターネット技術で可能になったこと」と。 コモンズマーカーツールというのをやっているらしく(まだ試していないんですが)、Webページに自分でメモ書き入れたりマーカー引いたりできるようなものみたい。校正にも使えそう。一緒にやってくれる人募集中、アイデアでも技術でも、とのことです。

徳力@アジャイルメディアネットワークさん

 NTTのIR→ベンチャー企業→ブログ。今日は実は書籍「アルファーブロガー」が売れなかったからその責任を取って出場させられたのだと知って、密かにショックを受けていました。えぇと、、本題についてのメモが全然ないんですが(^^;、何をお話しされましたっけ・・・・

滝沢@オライリーさん

 オライリーの eBook store の技術について。有償の著作物の権利を守るためにPDFに仕掛けを入れる必要はある。現在、メアドを埋め込んだり、コピペができなかったりの仕組み。コピペができないなんて「コレジャナイ!」という感じだけど情勢見ながらみんなが幸せになる仕組みを作っていきたい。ブースの撤収があるので喋った後は速攻自社ブースに戻っちゃいました。

飯岡@CodeZineさん

 CodeZine は4名で社内開発。「すごいいきおいでおはなし」と手元のメモに書いてあるのですが、どんな勢いだったかな(^^;)。必要なのは利用者と開発者のコミュニケーション、これがうまくいかないと SMT が発生(SMT: スーパーもじもじタイム)。隣の席に行って直接お話ししようよ!レッツ・ハート・オープン!  私も普段からあちらこちらで言っていることに近く、とても共感しました。 

長尾@コンポーネントスクエア

 IT系の一次情報は海外発のものが多い。そいつらをみんな日本語に翻訳して提供してやるぜ!InfoQ。ただし中上級エンジニアの記事に特化して。元記事掲載後2日くらいで翻訳しちゃう。翻訳のみを専門とする人じゃなくてすべてエンジニアがやっているそうな。すばらしい。システム開発は世界中で。サーバはカナダ。ネットでアジャイルな開発。4月9日〜10日、 InfoQのカンファレンスである Qcon やるそうです。キューコン。

小泉@翔泳社さん

 「紙は死にません!」。セキュリティいろはかるた。多数の応募ありそれなりに盛り上がる。出来が悪くてもかるたはかるた、そういうもんだと思ってもらえる(笑)。みなさんかるたを作りましょう。

小川@デジタルアドバンテージさん

 スーパーアスキー→@ITで INSIDER Net(?) をやっている。情報価値ってビットデータじゃないんだよね。ビットデータが一緒でもそこに含まれる価値は時代や文脈や受け取り手によってまったく違う意味を持っている。

中村@リクルートさん

 Tech総研デスク。2003年Web化した。Techビーイングは求人に特化、Tech総研はリクナビNextで。ちょうど疲れてきた頃かほとんどメモがない。。中村さんすいません。。

矢崎@日経BPさん

 要するに「とんかつ」。おいしそうです。食べたいです。「日経ソフトウェア(矢崎さんが長いこと担当されていた雑誌)で勉強しました」って、今すごい人になっている人から言われると、泣いちゃう。 わかるわーその気持ち。残念ながら私が影響を与えた人ですっごくすごい人になった人はまだいないけど(笑)。 とにかくとんかつたべたい。

永井@CNET Japan さん

 黄色の中に赤い丸。あー知ってる!(笑) 編集ってテキ屋っぽいところは、ある。「移り気な群衆の心を一瞬でつかむ」技術。

斎藤@ITmedia さん

 「プロのメディアって存在意義あるの?」。ブログ起源情報が世界を巡りメジャーメディアで紹介される時代。縦軸に「読者を意識する/しない」「横軸に匿名/身元があきらか」として、2ch,wiki,ブログ,twitter, SNSなどを並べた図は説得力強い。

岩切@翔泳社デブサミの偉い人 さん

 順序が前後しましたが、LTの冒頭に岩切さんからご挨拶がありました。こんな企画をずっとやりたかった。この時代我々は何を考えていくべきか、我々がやっていくべきことは何か。 2週間前に急遽決まったのに登壇してくれたみんなに感謝。  すごいわこの人。なぜかぐんぐん思いが伝わってきます。話し方に細工があるわけでもない(ように見える)のになぜか感動しました。

毛利@編集者 さん

 場のつなぎ方が絶妙。さすがだなぁと思いました。適度なチャチャ入れ、適度な質問、堅苦しくないけど失礼でもない進行。 こんなにバラバラのスピーカーを集めて、それでもひとつの場にまとめあげるワザは(天然なのかテクニックなのかもわかりませんが)盗みたいものです:-) 今回は盗みきれませんでした。っていうかなんでこんなにきれいにまとまるのか、魔法にかかったような気分でしたの(^^;)。
 「モーリ」「イワキリ」と呼び捨てで呼び合う様子が、とっても盟友っぽくて素敵でした。いや、盟友なのか仲が悪いだけなのか知りませんけど。



 とだらだらとメモ書きをまとめてきましたが、このセッション、私のデブサミ2009ベストセッションだと思います。私たちは普段、デジタルアナログ問わず何らかの「メディア媒体」から多くの情報を受け取っています。一方でレガシーな単純紙媒体の需要人数が減少しているのも事実。 そんな中で情報が届くのを待っている人にいかに効率よく、喜んでもらえる情報を届けることができるのか、そもそもメディア業界内での「プロ」ってアマチュアと何が違うのか、様々な事を考えさせられました。
 文章にするとイマイチ、ポイントが分からないけれどもこのセッションに参加して自分の中で「なにか」の意識が生まれたことは確かです。 

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